「おはよ~、紗恵」 「あっ、千尋 おはよ~」 私の名前は奥村 紗恵(おくむら さえ)。 県立高校に通う3年生。 「紗恵、また目の下のクマ、酷くなってない?」 「やっぱ、そう思う? また例の夢見ちゃって…夜中に目が覚めたんだよね~」 「また!? ねぇ、紗恵…大丈夫なの??」 心配してくれてるのは親友の中西 千尋(なかにし ちず)。 高1からの付き合いだ。