「だって、佑斗の隣で笑う莉音はめっちゃ幸せそうやもん」

そう言って、ニヤリとする望。

「お前、そのニヤリってする顔やめろよ…」

「なんやねん、けっこう真面目な話してんのに!
 今、そこ突っ込むとこちゃうやろ!」

「悪い。」

「…まぁ、郁にもそう思ってもらえるよう頑張りぃー」

「はっ!?
 何かいきなり突き放したな。」

「そんなことないで~?」
そう言って、自分の頼んだドリンクを飲む望。