やがて仮面の列が通りすぎ、人々が立ち上がって歩き始めると、町は平静を取り戻していった。


こん棒で叩かれた者は地面に転がったまま放置されたが、何人かは、僧侶たちにどこかへ連れ去られて姿を消していた。


エンも戻ってはこなかった。




私はやはり誰からも相手にされないまま、あてもなくミュシャの町をさ迷うことにした。