しばらくの沈黙を置いて、極めて凶悪な上下波が地を走った。 それは渦の主を起点として、渦の主さえも巻き込み、またたくまに波紋状に拡がった。 そしてその力が及ぶ範囲のものすべてが、私も含めて、ざらざらと落ちていく。 直前、私の相棒は、桃色の煙がキノコのような形で天に伸びる様を写していた。