彼女は何切れかのパンを見つけると、食べることなく、脱いだベレー帽に放り込んだ。 私は好奇心に空腹を忘れて、彼女のあとを追い、小さな工房に着いた。 倒壊しかけた木造三階建てのアパートの、地下に降りる階段が入口だ。 表札には、古いペンキで『フレウガーナの工房』と書いてあった。