「姫、どうぞ私のキスでお目覚め下さい。」 そう言って一真君は、顔を近づけてくる。 目を閉じていても分かる。 前のシーンで走ってたから…。 一真君、息切れしている…。 そして…。 『王子は白雪姫にキスをしました。』 触れるか触れないかぐらいのキスを、一真君はした。 『王子のキスで白雪姫は目を覚ましました。 こうして王子と白雪姫は幸せに暮らしました。 めでたしめでたし。』 パチパチパチ! 幕が閉じる。