もう、君に泣かされるのは散々

もう、君に泣かされるのは……

イヤなの。




君が愛しい人の元へ去り、1人残された教室で、私は静かに涙を流した。








「優芽ー!」


「なによ」



次の日、上機嫌の優で、辛い現実が分かってしまう。



「仲直りできた。まぢサンキューな」


「よかったですねー」


「なんだよその棒読みのセリフッ!!」



相変わらず、ひどい君。


私の気持ちを

私の心を


いとも簡単に、踏みつけ、傷つける。