「そうだね。あ、あげは居たよ?こんな雨の中喧嘩してるヤツ」 そう由樹が見たほうに振り返ると、確かに喧嘩していた。 ・・・頭オカシイのかな?どう考えてもアイツバカでしょ。 「ったく、星はまだ暴れてるみたいだね」 「昨日言ったばかりなのに、無駄な喧嘩は吹っ掛けるなって」 「ふふっそうだね。テル、車止めて」 そう運転手のテルに言うとすぐに車は止まった。 私は傘を差さずに車から降りた。それに続き、由樹も傘を差さずに降りてきた。