あの後、気付いたら由樹の家の自分の部屋にいた。 あーに聞いても何も教えてくれない。でも、紫苑が何かしてくるのは明らかだ。 それに・・・・・・由香利。 実際に会ったのはたったの数回。しかもまだ幼かった。 ベットに仰向けになって天井を見つめ頭の中を整理する。 あいつの目的は私を蝶龍から離れさせること、由香利に会わすことだった。 紫苑は繰り返す。 あの時の惨劇を再び。 そんな事はさせない。あの時の無力な私じゃない。それにあーもいる。 紫苑、お前の好きにはさせないから。