「・・・・・・ッ!」 ガリッ 「ハァッ・・・・なんのつもり」 「あいさつだ」 相変わらずむかつく野郎。お陰で口の中が鉄の味がする。 「もうどうでもいいわ。今更、私に何の用だ」 「何の用、か。 ははっ・・・本当は分かってんだろ?」 「・・・・・・また、繰り返すのね。 あれだけ柚を、蝶龍を、紅蓮を傷つけておいて」 〝あの時〝は本当に絶望しかなかった。 柚は消え 蝶龍からは覇気が無くなり 私はまた無に 人形になった