* 俺様な先輩 *






「もうっ!寂しかったんだからね〜…」


「ごめん…」





小さくため息をしながら


あたしの腕を掴んでいる華音の手を、


不自然じゃない程度に解いた。



でもやっぱり、クラクラする


今日まで持つか心配。





「次、化学だよ!早く行かないと

先生に怒られるから早く行こ?」


「うんっ、その前にトイレ行ってくるね」


「早くね〜」





そう言って華音は自分の席に戻って


授業の用意をし始めた。




化学は大体、理科室で授業をしてて


私たちの化学の先生は


本当に厳しくて……