「あー……ほら、 すっげーブサイクになってる」 あたしの頬に伝った涙を指で拭うと そこにチュッとキスをした。 「詩織のバーカ。 勘違いしてんじゃねーよ」 「うん……、ごめんね?」 「あ、初めてタメ語になった」 へ……… あ、そう言えば今までずっと 敬語で話してたっけ? でも、先輩だし……ね? 「ごめん、なさい…」 「いーよ。タメ語で 俺はその方が嬉しい」 そう言ってあたしを優しく抱きしめた