だいたい、もう電話したって言うのに


何で今更、番号知ってるかなんて


聞かされなきゃなんないのよ!


時間の無駄だっつーの!





「知りたい?」





答えない私に、新垣くんは


一歩一歩近づいてくる。




ウッザ…………




「………っ」


「もう……逃げれないよ?」





トンっとついた壁。


あたしの後ろには壁しかない。


壁と、新垣くんに、挟まれてる