* 俺様な先輩 *






あたしが無愛想に返事をしていたら


華音が何か気づいたのか


あたしの肩をガシガシ揺らしてきた





「もうっ何!?」





自分がした嫉妬にムカついて


イライラしたように華音の方を向くと


華音がグラウンドの方を指差していた




…何?


もう、先輩がチヤホヤされてるとこなんて


見たくないんだけど。




嫌々ながらもグラウンドを見つめると


体育をやってるはずの先輩が


多分、多分だけど……


あたしたちの方を見てる