* 俺様な先輩 *

自分を好きになってもらえるって


本当にありがたいよね。


って最近、よく思う。





「先輩ってドＳって聞いてたから

　意地悪だって思ってたけど

　結構優しいじゃん」


「ん〜、まぁ///」





そんなこと言われたら照れちゃうよ〜


ニヤニヤが止まらないでしょ！




「ごめん、前園。どいて？」





入り口に突っ立ったままの


あたしと華音の間に入ってきたのは


新垣くんだった。





「あっ、ごめん！」





急いで横にずれると


新垣くんはニッコリ笑って


『いーよ、ありがと』


と言って、席についた。