「何してんだよお前… シャーペンなんて折ってんじゃねーよ…」 「…なんかイライラして…」 「珍し…」 「詩織と男が走ってた」 ぶっきらぼうにそう言うと亮介は 「そんなの後で確かめればいいだろ? 俺の睡眠を邪魔すんな」 と言って、また机に突っ伏した。 数秒後には心地よい寝息。 ……ごめん 起こしたのは、謝る。 …後で聞きに行くか 俺はチャイムが鳴った瞬間 教室を飛び出した