「改めて言うよ。俺、桐谷さんのことが好き。だから、付き合って下さい」


「……はい」




そのときの私の顔はきっと真っ赤だっただろう。


でも、水沢くんの頬もいつもと比べて少しだけ赤かった気がした。



水沢くんはふっと表情を緩めると、ぎゅっと私を抱きしめた。



「初デートがクリスマスって……なんだかロマンチックだね」


「……うん」



水沢くんは私の耳元で囁く。


私の心臓はドキドキとうるさい。



すると、今度は何かを思い出したように水沢くんは私を放して紙に何かを書き始めた。