「会いたいっ!クリスマス、水沢くんと一緒にいたい!」 「……」 「好きだからっ……私、水沢くんのことが好き……だから、クリスマス一緒にいたいの。 クリスマス、来てくださいっ!」 私の気持ちと共に出てきた涙を、私の方に歩み寄ってきた彼が拭ってくれる。 「うん……。俺も好きだよ、桐谷さん。でも、クリスマスは無理」 あまりにもさらりと言われ、戸惑ってしまう。 「水沢くん…その“好き”は友達としてでしょうか」 「ううん。“女”としての好きだよ」 腰を屈め、私と目線の高さを同じにする彼。