「まぁ、いいや。帰ろ帰ろ」


「何がいいのよ」



とか何とか言いながらも2人で廊下に出た。


見る限り、誰も人がいなくてシーンとしている。



校内には何人の人がいるのだろうか。



もしかしたら、生徒は私達だけかもしれない。



ふと、さっきまで読んでいたケータイ小説の一部を思い出した。





【この校内には、あたしたち2人しかいないみたいだ。いや、実際そうかもしれないけど】



なんだか、今の私達とシチュエーションが似ている。