いいえ。一瞬で殺した訳ではありません。
指を一本一本折り、爪を剥がし、目を抉り、死にも匹敵する痛みを与えてお願いしました。
最後に、聞いてくれないなら薺はここから出てでも会いに行くよと言えば、優しい村人はそれを聞き届けてくれました。
そうして、最初に連れてきて貰ったのは雛でした。肉親の一人の姉でした。
母が持っていた写真通り可愛らしい女の子でした。薺は嬉しくて笑いました。
やはり、肉親だからなのか他の人と遊ぶより楽しいんのです。愛しいのです。傷付けたくなるほど可愛いのです。
「っ、なんだよそれ!?意味が分からない!やってる事が支離滅裂だ!!」
耐えきれなくなり、叫びをあげる。
全て辻褄があっていない。ちぐはぐで聞くに絶えない。
こんなの只の自己満足だ。



