「っきゃあ!?」


叫びと共に、勢いよく体を起こした。

あり得ない位に心臓が脈を打ち、内側から叩いてくる。体が気だるい。頭がズキズキする。息も荒い。汗もかいている。気分が悪い。

内の悪い空気を吐き出すかのように咳を一つ、二つとし、次いでゆっくり息を吸って吐いてを繰り返した。

そうすれば、少しだが呼吸も心臓も落ち着いてきた。

だが、体はまだ気だるく、頭は少しだけまだ痛い。

それは当たり前過ぎる事で、こんな空間にいて正常でいられるのがおかしな事なのだ。

折れそうな心にも体にも鞭を打って立ち上がる。が、やはりカクリと足が落ちた。

前回はこの腕のようにまではいかなかったけど、次はどうなるか分からない。怖くて恐ろしくて痛くて。


「っ……」


涙が一滴落ちた。