「あ、依子達来たよ」



依子家族と、美亜ちゃんと隆介君が到着した。



何度か打ち合わせをしていたけど、最後の確認。



男性陣は先生の周りに集まって、真剣な顔をしていた。





私と依子と美亜ちゃんは、そんな姿を見ながらニヤニヤ。




「いいね、ああいう真剣な姿」



依子はそう言って、虎太郎の頬にキスをした。



美亜ちゃんは、隆介君しか見えていない感じ。



私ももちろん先生しか見えていないんだけど。





「私達も頑張ろうね。サプライズの演出は完璧だよね」




サプライズ好きな私達は、ゆかりとたっくんを驚かせたくて、いろんなことを計画していた。




「あとは、私達はゲームの景品を配るのと、ゆかり達へのメッセージを集めるくらいだよね」




「そうだね。あと、来た人の写真撮るのと・・・・・・」




「あ、シュウマイだ!!」





ゲームのひとつに、シュウマイゲームってのがあるんだけど。



6つのシュウマイの中にひとつだけ辛子が入っていて、それを当てた人に景品。


辛いのを食べたくないけど、景品がもらえるから食べたい、っていう微妙なゲーム。



そのシュウマイを車の中に忘れていた。