―サプライズ― 「後は隆介の歌だけだな」 先生は、パンをちぎって口へ運ぶ。 それさえもかっこいいんだよね。 「ふふ。そうっすね」 隆介君は、余裕の表情でそう言って、パンを頬張った。 「隆介、緊張してんだろぉ」 「いやいや、大丈夫っす」 隆介君は、最後の方で歌を歌うことになっていた。 何を歌うんだろう。 隆介君の歌、聴いてみたい気がする。 こんなこと思ってるとまた先生に怒られちゃうね。