いた。






音楽室の前。







白いジャージを着た先生が。





卒業式の日と同じように、少し微笑んだ。









私はあの時と同じ気持ちで・・・・・・



駆け出す。








大好き。



大好きだよ。



先生。





これからも頑張ろうね。


ふたりでゆっくりと歩いていこうね。







たくさん話して


たくさんキスをして


たくさんたくさん


楽しいことをしようね。










大好きな先生の胸に飛び込んだ。










「先生~!!」







「おう」









窓から見えるオレンジ色の夕日は、あの頃と何も変わっていなかった。










~END~