披露宴が始まった。 天井にも窓があって、キラキラした光が降り注ぐ。 入場曲は、高校時代によく聞いていた曲だった。 懐かしい。 たっくんがよくカラオケで歌ってくれると言っていた。 「たっくん、ニヤけてんな」 先生は、ラブラブなふたりを見ながら嬉しそうにそう言った。 たっくんは、本当にデレデレで。 ゆかりは恥ずかしそうにペコペコと頭を下げながら入場した。 新郎新婦の紹介があり、お互いの好きなところと直して欲しいところが読み上げられた。