白いジャージ8~先生と熱い想い~







「車だったらそんなに遠くないし、いつでも会えるだろ?どうしたんだよ、母さん。何かあったのか?」





先生は、コーヒーをゴクっと一口飲んだ。




「母さんも歳を取ったんだよ。許してやってくれ。いろいろ不安になることもあるんだよ」




お義父さんはそう言って、お義母さんを見た。







「そうよね、ごめんね。何だか、私らしくないわよね」





お義母さんは、無理して笑顔を作った。







それから、あまり家の話題には触れなかった。




お義母さんは元気がないように見えた。






帰り際に、思いも寄らない言葉を聞くことになる。







「直ちゃん、二世帯とか考えてみてくれない?」