体育館の窓から光が差し込んでいた。 その光がちょうど宮崎の服を照らしていた。 「みんな、もうやめてっ!!」 体育館の一番後ろから聞こえた声。 立ち上がっていたのは戸村だった。 一斉に戸村に視線が向いた。 「もういいから。京子ももうやめて・・・・・・お願いだから」 戸村は泣いていた。 泣きながら、必死で大声を出した。 「さやかのこと、いじめないでください。明日から私をいじめてください」 宮崎は叫ぶようにそう言った。 「もうやめて!!」 戸村の声が響く。