「新垣先生・・・・・・」





宮崎に呼ばれて、俺は頬の涙を拭った。





「ん、何だ?」





カーテンから顔を出す。




泣いていることを隠すことはできそうにない。






「明日、学年集会で5分だけ時間もらえませんか」





宮崎は、泣いているが真っ直ぐな目をして俺に言った。




「京子、何する気?」




戸村は驚いたようにそう言った。





「さやかには関係ないから。新垣先生、お願いします」





「ああ。わかった。学年集会の最後に時間を作るように先生達に話しておく」





宮崎がみんなに伝えたいこと。



みんなの前で話すことはとても勇気のいること。





簡単にできることじゃない。



戸村に届くかな。



その想い。