「俺が話してみようか?どっかで会いましたか?みたいな感じで」




「でも・・・・・・」





そうして欲しい気もするけど、田辺さんと話す先生を見たくないと思った。




「そうしなきゃいつまでもこのままだぞ」





「そうだけど・・・・・・なんだか怖い。本当のことを知りたいけど知りたくないって感じで」






今はまだ、もしかして?と思っている状況だけど、本当に先生を好きだった生徒だったりしたら、今よりももっと精神的に辛くなる気がする。




う~ん・・・・・・


今のままでも辛いけど・・・・・・







「大丈夫だからぁ~!」





先生は私の体をぎゅ~っと抱きしめた。




そして、私のおでこに唇をくっつけたまま、しばらく何も言わなかった。