「な~おっ!!」





突然、先生が私を抱きしめた。



後ろからぎゅっと・・・・・・






いつからいたんだろう。



全然気付かなかった。







「せ、先生?」




「泣いてんの?直」



温かい息が耳にかかる。





「あ、うん。でも大丈夫だから。嬉しい涙なんだ」




私は涙を拭いて、振り向いた。





「本当かぁ?ちょっと味見してやる」





先生は私の頬にキスをした。





「うん。幸せの涙の味がする」




先生ったら・・・・・・






「先生の手紙を読んでたの。二次会の」





「だろ~な。そんな気がしたから」







首筋に息をかける。





後ろから、力強く抱きしめる先生に、本気でドキドキしちゃってる。