海斗の力が緩んだ隙をついて腕からすり抜けて玄関まで走った ─ガチャッ 玄関のドアを開けて部屋から飛び出ると 「あ、こんにちはー」 スーツ姿の男の人が立っていた きっと新聞かなにかのセールスマン 「私……」 男の人が何か喋ろうとする横を無言で通り過ぎると 「行くなって言ってんだろーが」 海斗が追いかけて来て部屋に連れ戻された 「え、あの…」 「いま取り込み中なんで」 って男の人に言うと海斗は玄関のドアを閉めた