─午後10時 「お疲れ様でしたー」 バイトを終えて外に出ると真冬の冷たい風が頬を掠めて 「寒っ」 一瞬でカラダが冷えた 久しぶりに海斗がいないバイトの帰り道は 想像以上に寂しくて近いはずのアパートまでの道のりもスゴく遠く感じた ─ガチャッ 鍵を開けて冷え切った部屋に帰ると余計に寂しい気持ちになった 暖房を入れて切ってしまった指を消毒しようと消毒液を探すけど見つからない 「何で無いのよ、」 指に貼ってある絆創膏は血で真っ赤に染まってて 「痛い…」 傷口はジンジンと痛む