「あの…寒いんだけど」



そんな空気を破ったのは莉緒だった




「あ、ごめんごめん。寒いよな?帰るか」



亮太さんは莉緒と私に謝って



「じゃあな、海斗」



アパートの部屋の前から歩き出した



「芽依ちゃん、歩ける?」



私のカラダを優しくさすってくれている莉緒に無言で頷いた




「海斗くん、ありがとう」




最後に莉緒はなぜか海斗にお礼をした



「お礼を言うのはこっちだよ

芽依、ごめんな」




何それ、何で謝ってんの?



キスしたことに対しての謝罪??



意味わかんないし、




「………。」




無言のまま莉緒と一緒にその場を去った