すぐにそっちの方向へ、持って行こうとしちゃう...。 違う。落ち着け、あたし。 瞼を閉じ、息をゆっくり吐く。 今、1番しなきゃいけないこと。 それは、椎の安全確保。 気付けば、手からペットボトルはすり抜け床に落ちていた。 でも、それを気にする余裕はない。 まだ目は暗闇に馴れていないけど、感覚で前へと進んでいく。 リビング? お風呂? それとも、自分の部屋?