本当は、このまま寝かせておきたいんだけど。 時計は、もう12時を指していた。 「ほら、椎もミシェルちゃんも起きて!」 耳元で、大きな声を出す。 二人とも、眉を顰めて唸っている。 「おはよう...歩...」 「Guten Morgen」 まだ寝惚けている様子。 「ほら、起きて起きて~っ」 ――――シャーッ カーテンを開けて、朝日が差し込む。