若干、身構える。 「それで。姫宮の地位も狙うけど、歩もついでに奪うから」 へへーっ、て感じで悪戯な笑顔。 「うば...、奪うって......、しかもついで??!」(えっ、そこ?! ――――ガタン 大きく揺れると、終了を知らせるように爽やかな笑顔のスタッフさんがいた。 降りて、しばらく冷たい空気にあたって我に返った気がした。