乗り気じゃない声が届く。 あたしの意識も、朦朧[モウロウ]だけどね。 「どうして、夏目なの?」 「最近、よくアイツと話すし。今日だって、親しい男ってことで誘って来たんだろ?」 腕をどかして、まっすぐ椎を見つめる。 子供みたいに、頬を膨らましちゃって。 「あたしと夏目が話してるの、知ってたんだ?」 目線を逸らさない。 椎は立ってるから、見下ろしてるけど。 「知ってる。なんかの補習のときだろ? パーティのときも、一緒にいたし」 イライラして早口。