入院中、痛みが出ると、カロナールという痛み止めを処方されたが、妻にはあまり効果がなかった。
生理痛の酷い妻は、普段から強めの痛み止めであるロキソニンをのんでいたから、名前通りに軽めのカロナールでは、効きめが無かったのかもしれない。
当然ロキソニンは、妊娠中は禁止されていた。

私は交代勤務の為、年末年始も関係なく仕事だった。
大晦日は、昼間の勤務(8時~20時)だったので、帰りにどん兵衛のそばを持参して、妻の病院に行き、年越しそばを一緒に食べた。(とは言っても、妻は悪阻中の為、食べていない…。)

面会時間が21時までなので、年明けは別々で迎える事になった。
私は1人…妻はまめちゃんと2人で。

思い返せば、激動の2008年だった。
前年の11月18日に婚約してから、今年に入り3月16日に入籍し、殆どが手作り状態で当日の朝まで準備をして迎えた5月3日の結婚式&披露宴……そして6月に新婚旅行でディズニーリゾート&東京見物……9月に妊娠。
妻は病気と闘いながら、よく付いてきてくれました。
妻を含め、周りで支えてくださった多くの方々には、感謝してもしきれない。

そんな事を1人で考えながら、2008年は幕を閉じた。

2009年元旦。
妻は2日に退院を控えていたが、完全に痛みが無くなった訳ではない為、家に帰っても療養が必要……しかも寝床はベッドじゃないと、起き上がる際に大変きついとの事だった。
家にベッドが無い為、急遽実家から私の父が使っていたパイプベッドを、元旦早々運び込んだ。
ちなみに私の実家は、同じ町内にある。
私は一仕事終え、妻の病院へ。
待っていたのは豪華な正月料理。
残念な事に、妻は悪阻で食が進まず……私が完食しました。
私の両親もお見舞いに来てくれ、翌2日には、妻の両親が70キロ程離れた地から、退院祝いに駆けつけてくれた。
妻の兄も、遙々東京から来てくれた。
帰りに妻の大好きなカラオケに行き、家路に着いた。

退院をして一安心といきたいとこだったが、入院代を払わなくてはいけないという現実が立ちはだかっていた。
7日間の入院で5万…。
 
しかしその悩みはすぐに解消された。
お互いの両親から1万ずつ退院祝いを頂き、なんとラッキーな事に、私の会社の年末調整の戻りが3万もあり、生活費や貯金を傷付ける事なく、支払いが出来た。
お互いの両親にも大感謝です。