「あのねぇ…。いつまでもふざけて冗談ばっかり言ってないで、そろそろちゃんと本気の恋したら? 私はあんたに惚れることは絶対ないからっ!」 『本気の恋、したら?』 何だよ、それ。 …そんなの、 もう、してる。 「…何、バカな事言ってんだよ」 そう言いながら、鈴乃の唇に人差し指を当てる。 「っ?」 「俺は…、もうお前に、本気の恋、してるけど?」