俺様王子のお気に入り





『鈴乃にはかなわない』とか何とか言ってたけど真逆じゃん!!


こんなブッサイクな私がこの子に勝てるわけがない。





「花咲の席は… あ、川野の隣が空いてるな、そこ座れ」



「はい!」




元気よく返事をすると花咲さんは席に移動した。



わたしの後ろの後ろ。チラリと見ると、花咲さんは川野くんに「よろしくね」と話しかけていた。



川野くんは顔真っ赤。めちゃわかりやすいっ。