俺様王子のお気に入り




――…けれども、



私の『どうせ雑用でしょ』という予想は見事に外れ、


神崎翔は職員室をス―ッと通り過ぎ、


特別教室しかないため、滅多に使われない北校舎に来た。




…何で北校舎?


私がそう思った時、神崎翔はピタリと立ち止まった。