*鈴乃side*


う…そ、翔……?


きっと、美菜から聞いて探してくれたんだと思う。


助けに…来て、くれたんだ。



「あ゙ぁ!!? 誰だよお前!!!」


キス男が私から離れて立ち上がると、ポケットに手を突っ込みながら翔を睨みつけた。


「んなの、お前に言う義理はねぇ。さっさとそいつを解放しろ」


でも、翔も睨みに動じることはなく負けじと睨み返して、私を顎で指した。


そうそう、早く解放して!!!