「おお、光輝か?」 ≪ああ。ご無沙汰だなー、元気にしてるか?≫ 電話の相手は、声でわかるように、元気にしているみたいだった。 『あいつ』――光輝は俺の中学の親友の一人で、周りから見れば…、ヤンキーだった。 でも、それは喧嘩とかしょっちゅうしてたから言われたわけで、根はいい奴だ。証拠に、当時は女子からも男子からも好かれてたし。 今は、高校入って、あんまし喧嘩はしないようにしてるらしいけど。