男が固まって青くなっている私の前に座って、頬にごつごつとした手を添えた。


ブルブルッ…と、体中に寒気が走って、鳥肌が立つ。




「さぁ、その綺麗な唇に、キスを落としてやろう…」


「…い、い、い、嫌――――っっ!!!」




やっと、動かなかった口が開いて、思いっきり叫んだ。



顔を仰け反らせ、キスされないように唇を背ける。



こんな奴にキスされてたまるか―――っ!!!