…違った…。 扉に手をかけていたのは、髪をポニーテールにして、キャップを深くかぶったマスク女だった。 「…起きたのね」 マスク女の口から出た声は、ロボットのような、機械的な声だった。 多分・・・、機械で声を変えているのだろう。 …きっと、このマスク女が・・・ 「……誰?」 フード男が、恋をしている人で、 私を…、恨んで、フード男にこうしろと、命じた人。