「・・・あ、起きた」 重いまぶたを何とか開けて、声のした方、前を見ると。 四角い石のようなものに腰掛けている、フードを深くかぶった男。 声を聞いて、思い出す。 『足、速いね。…桜木鈴乃さん』 …私をここに連れてきたのは、 今まで私の後をつけていたストーカーは、 …こいつ、だったんだ。