今日は、翔が生徒会があるから、ボディガードはいらない、って断りに行って…この章の冒頭に戻る。




『生徒会長がいなくてどうするの』と私が言ってから、しばらく翔は考えこんで、




「…わかった。じゃ、今日は、生徒会出るわ。明日は、…一緒に帰るからな」




と、少し照れくさそうに頭を掻きながら言った。




「はいはい。じゃ、また」




翔のそんな姿が何だか可愛…ち、違う違う。お、面白くて、少し笑いながら、手を振って歩きだす私。




「気ぃつけて帰れよー!」




翔も、生徒会室のほうへ歩き出しながら、私に聞こえるように、大きな声で叫ぶ。




「わかってるー!」




私もそれに応えるように、大きな声で叫び返した。