俺様王子のお気に入り






キ―ンコ―ンカ―ンコ―ン…





「チャイム鳴ったか。じゃ、また後でな、鈴乃」



「…うん」




私にそう告げると、翔は自分の教室へ走って行った。



…チャイム、鳴って、昼休み終わってくれて良かった。



だって、



あと少しチャイム鳴るのが遅くて、昼休みが終わってなかったら、




「あーっ…、もう…」




赤くなってる顔、見られた、だろうから。