「王子のお呼びだしだね。あー、いいなぁ。私も呼ばれてみたーい!」 「はーい、今行く~…」 美菜の声を無視して、少しよろめきながら立ち上がる。 あー…、何かふらふらするんだけど。足が重いし… そう思いながら何とか翔の待つ廊下まで歩いた。 …廊下がこんなに遠く感じたのは初めてだ。