――“くるみ”。 耳元で、少しだけ苦しそうに囁かれるその声は、私のココロとカラダを潤して、 「春希」 「ん?」 「もう一人で全部抱え込んだりしないって、約束して」 「……分かった」 「あとね」 「ん?」 「死ぬまで傍にいて」 「――死ぬまででいいの?」 「……その先も、ずっと」 「了解」 こんなにも簡単に、私の全てを虜にしてしまうんだ。